地植えバラの植え替え時期と失敗しないコツ

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地植えバラの植え替え時期について調べていると、いつが適切なタイミングなのか、休眠期や冬剪定との関係、庭植えのバラの移植に向いている季節、地植えバラの植え替え方法や手順、地植えのバラを鉢植えに植え替える場合のタイミング、寒冷地と暖地での違い、さらにはバラの植え替え時期はいつが正解なのか…と、気になるポイントがどんどん増えてきますよね。ネットや本を見ると意見もバラバラで、「どれを信じればいいの?」と迷ってしまうことも多いかなと思います。

私自身も、1月や2月の真冬に動かすべきなのか、11月や3月のほうが安全なのか、地植えバラの掘り上げ方や根の扱い方をどうすればいいのか、試行錯誤を重ねてきました。植え替え後に思ったように芽が動かず、「やり方が悪かったかな…」と反省した経験もあります。だからこそ、同じように悩んでいるあなたには、できるだけ遠回りをせず、安全なラインを押さえた方法をお伝えしたいなと思っています。

この記事では、庭植えのバラの移植や地植えバラの植え替え時期を中心に、寒冷地と関東以西のような比較的暖かい地域での違い、バラの冬剪定と植え替えの組み合わせ方、そして実際の現場で使っている地植えバラの植え替え方法まで、ひととおり整理してお伝えしていきます。初めての方でも「この順番通りにやれば大丈夫」と思ってもらえるように、ステップごとにかみ砕いて解説していきますね。

地植えバラの植え替え時期を押さえておくと、株へのダメージを最小限にしながら、翌シーズンからまたしっかり花を咲かせてくれます。あなたの庭で大切に育てているバラを、安全に移植してあげるための具体的な判断基準と手順を、できるだけ分かりやすく解説していきますね。読み終わるころには、「この冬はいつ・どう動けばいいか」がかなりクリアになっているはずです。

この記事で分かる事
  1. 地植えバラの植え替え時期と地域ごとの適期の違い
  2. 天候やカレンダーから植え替えのベストタイミングを見極めるコツ
  3. 実際の地植えバラの植え替え手順と用土・肥料の選び方
  4. ありがちな失敗パターンと、植え替え後のアフターケアのポイント

地植えバラの植え替え時期を見極めるポイント

まずは、地植えバラの植え替え時期をどう判断するかを整理していきます。休眠期と生育期の違い、気温や地域差、そしてカレンダー上での目安を押さえておくと、「今動かしていいのか」がかなりクリアになりますよ。

同じ冬でも、12月と2月では株の状態が違いますし、同じ日本でも北海道と九州ではまったく気候が違います。この章では、そのあたりの「ざっくり全体像」を掴んでもらうことが目的です。

植え替え時期と休眠期の関係

地植えバラの植え替え時期を考えるうえで、いちばん大事なのが休眠期に作業することです。バラは寒くなってくると葉を落とし、根や枝の活動がぐっとゆるやかになります。このタイミングで根を切ると、多少ダメージがあっても回復しやすいんですね。逆に言うと、枝や葉がしっかり動いている生育期に根を大きくいじると、水分や栄養の供給が止まってしまい、株が一気に弱ってしまうリスクが高くなります。

目安としては、12月後半から2月ごろまでが「典型的な休眠期」です。私の庭(関東寄りの温暖地)では、落葉樹の葉もほぼ落ちて、バラもツルと枝だけになったタイミング、だいたい12月末~1月中旬くらいを、地植えバラの植え替え時期のメインゾーンとして考えています。このころは地温もまだ極端に下がりすぎておらず、根の動きはいったん止まっているけれど、春に向けて準備を始める直前のイメージです。

休眠期に植え替えをするメリットは大きくて、

  • 根を切っても、地上部の活動が少ないのでストレスが少ない
  • 新しい根が伸び始める前に、ゆっくり新しい場所に慣れさせられる
  • 春に向けての水やり・肥料のリズムを整えやすい

といった良いことがたくさんあります。実際、海外の園芸機関でも「バラの移植は休眠期に」という考え方は共通で、例えば(出典:Oklahoma State University Extension「Roses FAQ」)でも、バラの移植適期は休眠期と明記されています。地域や気候は違っても、「休眠中に動かすほうが安全」という原則は同じなんですよね。

逆に、春の芽が動き始めてから根をいじるのはリスクが高いです。芽がぷっくり膨らんでいたり、新芽が伸び始めている状態で根を大きく切ると、水分バランスが崩れて株が弱りやすくなります。「芽が動き始めたあとに移植したら、その年は花がほとんど咲かなかった」というケースも実際にあります。どうしても春先に動かしたい場合は、根鉢を崩さず大きく掘り上げるなど、かなり慎重な対応が必要になります。

大きく根を切る植え替えは、基本的に葉がない完全休眠期に行うのが安全ラインです。迷ったら、芽の動きよりも「葉がすっかり落ちたかどうか」で判断すると分かりやすいですよ。「ほぼ棒だけの姿になったらOK」と覚えておくとシンプルです。

植え替え時期に適した天候条件

カレンダー上の時期だけでなく、天候もかなり重要です。地植えバラの植え替え時期として休眠期を選んだとしても、雨続きや極端な寒波のタイミングで掘り上げてしまうと、根への負担がぐっと増えてしまいます。「冬だからいつでもOK」ではなく、「冬のなかでもマシな日」を選んであげるイメージですね。

理想は、数日前から雨が降っておらず、土がしっとり~やや乾き気味の曇り~晴れ。土がドロドロに濡れている状態だと、掘り上げたときに土が固まりすぎて根が呼吸しづらくなりますし、逆にカラカラに乾いたカチカチの状態だと、根がちぎれやすくなります。足で踏んだときに、靴が少し沈むけれど、靴裏にべったり泥がつかないくらいの感覚がちょうどいいかなと思います。

また、作業する時間帯もポイントです。真冬であっても、日中の気温が一番上がる時間帯を選ぶと、手も動かしやすく、根も冷えすぎません。午前10時〜午後2時くらいの間に作業を進めておくと、体もラクですし、土も適度に和らいでいて掘りやすいです。逆に、早朝や夜の作業は、凍結や霜で土が固くなりやすいので避けたほうがいいですね。

夏場にどうしても鉢上げや移植をする必要がある場合は、早朝か夕方など涼しい時間帯に、短時間で一気に終わらせるイメージで動きましょう。作業中は根に直射日光が当たらないよう、濡らした新聞紙や布をかけておくと安心です。水分をよく含んだ素材で根をくるんでおくと、乾燥のスピードをかなり遅らせることができます。

植え替え直後に大雨が予報されている日や、強風が吹き荒れる日は避けたほうが無難です。根がまだ落ち着いていない状態で土が水浸しになると、酸欠で根腐れを起こしやすくなりますし、強風で枝が揺すられると、せっかく伸び始めた細根が切れてしまいます。「作業日は晴れ・翌日は小雨」くらいのパターンが、実はかなり理想的ですよ。

もし天気予報がコロコロ変わって読みにくい場合は、無理に予定を固定せず、「1〜2週間のうちで、条件がいちばんマシな日」を狙って柔軟に動くのがおすすめです。バラは数日待っても逃げません。焦らず、条件の良いタイミングを選んであげてくださいね。

植え替え時期に地域差がある理由

同じ地植えバラの植え替え時期でも、北海道や東北などの寒冷地と、関東以西の暖地ではベストシーズンが微妙に変わります。これは、地面の凍結や最低気温の違いが大きく影響しています。「教科書どおりに12月に掘ろうとしたら、そもそもスコップが入らなかった…」なんて話も、寒冷地ではよく聞きます。

寒冷地では、真冬は地面自体が凍りついてしまい、そもそもスコップが刺さらないことも多いですし、掘り上げた根が冷えすぎてダメージを受けやすくなります。そのため、雪どけ後の3月〜4月ごろ、まだ芽が動き出す前のタイミングに植え替えをずらすケースが多いです。地面が「シャーベット状」ではなく、しっかり掘れるようになってからのほうが、作業もしやすく、根にもやさしいです。

一方、関東以西のような暖地では、地面が深く凍ることはあまりありません。私の感覚では、12月末〜1月にかけての「よく晴れた穏やかな日」が、地植えバラの植え替え時期としてちょうどいいことが多いです。2月以降になると、品種によっては芽が早めに動き出すので、なるべくそれまでに作業を済ませておきたいところですね。特に四季咲きの元気な品種は、2月後半には芽がぷっくりしていることも多いので、要チェックです。

もうひとつ大事なのが、「同じ県内でも差がある」ということ。内陸部と沿岸部、標高の高いエリアと低いエリアなどで、体感の冬の長さがかなり変わります。ご近所さんや地域の園芸店が「うちは毎年この時期にやっているよ」と言っていれば、それはとても参考になる生の情報です。

あなたの庭の環境に近い地域の情報を目安にしつつ、「地面が掘れるか」「極端な寒さにならないか」「芽がまだ動いていないか」の3つをチェックして、実際の地植えバラの植え替え時期を調整してみてください。最初の1〜2年は少し慎重すぎるくらいでちょうどいいかなと思います。

もし複数のバラを植え替える予定があるなら、「寒さが厳しい場所の株から順番に」「日当たりが良い場所の株から順番に」といった感じで、微妙な環境差も意識して順番をつけてあげると、より失敗しにくくなりますよ。

植え替え時期を逃した場合のリスク

「気づいたらもう春先で、地植えバラの植え替え時期を逃してしまったかも…」という相談もよくいただきます。ここ、すごく不安になりますよね。私も最初のころは、「このまま動かさず様子を見るべきか、多少無理をしてでも今動かすべきか」でかなり悩みました。

ここで大事なのは、無理をして動かすより、次の休眠期まで待ったほうが安全なケースも多いということです。芽が動き始めてから大きく根を切ると、地上部は水分や養分をたくさん必要としているのに、根側の吸い上げ能力が追いつかず、枝先から一気にしおれてしまうことがあります。気温が上がっている時期ほどこのギャップが大きくなるので、4月以降の大掛かりな植え替えはかなりリスクが高いと考えてください。

ただ、「今の場所に置いておくと、どうしてもダメージが出そう」という状況(工事や日照環境の急変など)もありますよね。その場合は、

  • 根鉢をほとんど崩さずに大きく掘り上げる
  • 地上部をしっかり剪定して、枝葉のボリュームを減らす
  • 掘り上げから植え付けまでの時間をできるだけ短くする
  • 直射日光と風を避けられるよう、植え替え後しばらくは半日陰で管理する

といった工夫で、ダメージを最小限に抑えましょう。それでも弱るリスクはゼロにはならないので、「完全に安全」とは言い切れないのが正直なところです。大事なのは、「今動かすリスク」と「このまま置いておくリスク」を天秤にかけて、よりダメージが少なそうなほうを選ぶことかなと思います。

大掛かりな根の整理が必要な場合は、春〜夏よりも次の冬まで待つという判断も、長い目で見れば立派なガーデニングスキルだと私は思っています。「無理をしない」という選択も、バラにとっては大きな優しさですよ。

どうしても判断に迷う場合は、近くの園芸店やバラに詳しいナーセリーに「今の株の状態」と「環境の変化」を伝えて相談してみてください。写真を見せながら話せると、より具体的なアドバイスをもらいやすいですよ。

植え替え時期を選ぶ際のカレンダー目安

ここまでの内容を、カレンダー感覚でざっくりまとめると、次のようなイメージになります。これはあくまで一般的な目安なので、実際には庭の環境やバラの様子を見ながら微調整してあげてくださいね。「カレンダー×庭の状態×バラの表情」の三つを合わせて見る感じです。

地域おおよその地植えバラの植え替え時期ポイント
北海道・東北など寒冷地雪どけ後〜4月上旬地面が凍っていない日を選び、芽吹き前に完了
関東〜関西など温暖地12月後半〜2月中旬葉が落ちた休眠期の晴れた日に作業
暖地で芽吹きの早い品種できれば1月中2月以降は芽の動きに注意しながら早めに終える

もう少し具体的にイメージしやすくするために、月ごとのポイントもざっくりまとめておきます。

  • 11月:暖地では落葉が始まり、軽い剪定や準備作業に向いた時期。大掛かりな植え替えはまだ待つことが多いです。
  • 12月:落葉が進み、本格的な休眠期に入り始めるタイミング。中旬〜下旬から、条件の良い日に植え替えをスタート。
  • 1月:多くの地域で地植えバラの植え替え時期の中心。作業のメインシーズンと考えてOKです。
  • 2月:暖地では芽が動き始める前半までに大物は済ませたいところ。後半は様子を見ながら、根をあまりいじらない軽めの移動にとどめるイメージです。
  • 3〜4月:寒冷地でのメインシーズン。温暖地では原則として大掛かりな植え替えは見送り、どうしても必要な場合だけ慎重に対応します。

具体的な作業内容や用土・肥料の選び方は、後半の「地植えバラの植え替え時期に行う作業手順」で詳しく解説していきます。カレンダーで大枠の時期を決めてから、「その日までに何を準備しておくか」を逆算して考えていくと、当日の作業がかなりラクになりますよ。

地植えバラの植え替え時期に行う作業手順

ここからは、実際に地植えバラの植え替え時期が来たときに、どんな手順で進めればいいのかを、準備からアフターケアまで順番に見ていきます。私が庭で実践している流れをベースにしているので、そのままチェックリスト代わりにしてもらって大丈夫です。難しいテクニックよりも、「抜かしてはいけない基本」をしっかり押さえるイメージで読んでみてください。

植え替え時期に必要な剪定と準備

地植えバラの植え替えをスムーズに進めるには、いきなり掘り上げるのではなく、事前の剪定と準備がとても大切です。ここを丁寧にやっておくと、作業時間も短くなり、株への負担もかなり減らせます。「準備8割、掘り上げ2割」くらいの感覚でいてもらってもいいぐらいです。

休眠期に行う冬剪定は、地植えバラの植え替え時期と重なります。私は、植え替える株だけは剪定をやや強めにして、根を切る量とのバランスを取るようにしています。根を短くする分、枝葉もコンパクトにしてあげるイメージですね。枝数を減らすことで、移植後の水分や養分の必要量を抑え、根の負担を軽くしてあげることができます。

具体的には
  • 古くて太すぎる枝(内側に向かって伸びるもの)は思い切って整理
  • 細くて弱々しい枝は途中でカットして本数を減らす
  • 残す枝は、外向きの芽の上で切るように意識する

といった感じで、「少し寂しいかな?」くらいまで枝を整理しておくと、植え替え後の回復がかなりスムーズになります。剪定の基本や切り戻しの考え方は、同じサイト内のバラ剪定の冬切り過ぎの不安を解消でも詳しくまとめているので、剪定に自信がないときはあわせて読んでみてください。

最低限あると安心なのは、次のような道具たちです。

地面がぬかるみやすい場所では、防水シートやブルーシートを敷いて作業すると、掘り上げた根鉢を汚さずに済みますし、後片付けもぐっと楽になりますよ。トゲの多い品種の場合は、腕までガードできる厚手の手袋があると安心です。細かいトゲが刺さると地味に痛いので、ここはケチらないほうがいいかなと思います。

剪定や準備をしっかりしておくと、当日の作業は「掘って移して戻す」だけになります。特に初めての植え替えでは、事前準備にたっぷり時間をかけることが、結果的にいちばんの近道ですよ。

植え替え時期に適した植穴の作り方

植え替え先の植穴づくりは、「あとからやり直しがききにくい工程」です。ここで手を抜くと、その後の生育にじわじわ響いてしまうので、少し丁寧なくらいでちょうどいいと思ってください。「植え穴は新しい家の土台」とイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。

地植えバラの植え替え時期にいつも意識しているのは、「株の一回り〜二回り大きい穴を掘る」ということ。目安としては、直径・深さともに40〜50cm程度あると、根が新しい土に伸びやすくなります。もともとの根鉢よりもかなりゆったりしたスペースを用意してあげるイメージですね。

掘った土は一度横に分けて置き、上のほうのふかふかした土と、下のほうの固い土をざっくり分けておくと、あとで戻すときに使い分けしやすいです。表層の土は有機物が多く柔らかいことが多いので、植え付け後に株の周りに戻してあげると、根が伸びやすくなります。

穴の底には、必要に応じて軽石や粗めの赤玉土を薄く敷き、その上に完熟堆肥や腐葉土を混ぜた土を戻していきます。水はけが悪い土の場合は、軽石・川砂・パーライトなどで排水性を少しだけ上げておくと、根腐れ防止に役立ちます。特に粘土質の重たい土では、このひと手間でかなり育ち方が変わります。

水はけが良すぎる砂地の場合は、逆に完熟堆肥や腐葉土をしっかり混ぜて、保水力を高めるのがおすすめです。どちらの場合も、「ぎゅっと握ると形が残るが、軽く触ると崩れる」くらいの湿り具合と質感を目指すと、バラにはちょうどいいことが多いですよ。もし時間があれば、穴に水を一度たっぷり入れて、どのくらいで抜けるかを確認しておくのも良いチェック方法です。

植穴づくりの段階で、「これはちょっと水がたまりやすそうだな」と感じたら、その場で調整してしまうのがおすすめです。あとから対処するより、最初から根が伸びやすい環境を用意してあげるほうが、バラも私たちもラクですよ。

植え替え時期における用土・肥料の選び方

地植えバラの植え替え時期には、土づくりと肥料の扱い方も重要なポイントです。ここを間違えると、せっかく良いタイミングで植え替えても、根がうまく張れずに調子を崩してしまいます。逆に、土と肥料がうまくかみ合うと、「植え替えた翌年のほうが花がよく咲いた」といううれしい変化も期待できますよ。

基本的には、水はけが良く、適度に栄養をキープできる土が理想です。市販のバラ専用培養土をベースに、庭土や堆肥をミックスする方法も使いやすいと思います。粘土質が強い土地なら、川砂や腐葉土を足して通気性をアップさせ、砂っぽい土地なら、堆肥や赤玉土を多めに入れて保水力を補う、というイメージですね。

配合の目安としては

といったバランスを目安にしながら、実際の土の様子を見て微調整していくと良いです。バラの育て方全体のバランスを知りたいときは、同サイト内の薔薇育て方 初心者が押さえる基本と実践ポイントで、用土や管理の全体像もチェックしてみてください。

植え替え時の肥料は、完熟した有機質肥料を少量、というのが基本です。未熟な堆肥や、即効性の強すぎる化成肥料を植え穴の近くに入れると、発酵熱や塩分濃度で根が傷み、いわゆる「肥料焼け」を起こしてしまいます。特に植え替え直後は、根の表面がデリケートになっているので、肥料との距離感がとても大事です。

植え穴の底〜側面あたりに、根が直接触れない位置で少量の有機肥料を混ぜ込むか、植え付け後に株元から少し離した場所へ置き肥として与えるようにしています。イメージとしては、「根のまわりにうっすら栄養のベールを作る」感じですね。追肥は、株がしっかり根づいた春以降に、様子を見ながら行うのがおすすめです。

肥料に関する具体的な量や製品選びは、必ず各製品の説明書きや公式情報を確認してください。ここでの説明はあくまで一般的な目安なので、最終的な判断は、園芸店や専門家のアドバイスも参考にしながら進めてもらえると安心です。「入れすぎたかも…」と感じたら、少し控えめにするくらいでちょうどいいですよ。

植え替え時期に注意すべき失敗例と対策

地植えバラの植え替え時期にありがちな失敗は、意外とパターンが限られています。逆に言えば、よくある失敗パターンを知っておけば、かなりのトラブルを予防できるということでもあります。「あ、これ事前に聞いておけばよかった…」となりがちなポイントを、ここでまとめておきますね。

  1. 芽吹きが進んだ春先〜初夏に、大きく根を切ってしまう
  2. 雨続きで土が重い日に掘り上げ、根が窒息気味になる
  3. 植え替え直後に、化成肥料を多めに与えてしまう
  4. 掘り上げた根を長時間、直射日光や風にさらしてしまう
  5. 植え付け後の水やりが足りず、根鉢の中まで十分に水が入っていない

これらはすべて、時期・天候・水・肥料のいずれか(もしくは複数)が極端になったときに起こりやすいトラブルです。中でも多いのが、「植え替えた直後に、がんばってねと言わんばかりに肥料をどっさり与えてしまう」パターン。気持ちは分かるのですが、根にとってはかなりハードな仕打ちになってしまいます。

もし植え替え後に「ちょっと元気がないかも…」と感じたら、

  1. まずは水切れがないかを確認(鉢底から水が流れるくらいたっぷり)
  2. 株元にマルチングをして、急激な乾燥や温度変化を和らげる
  3. 肥料は一旦ストップし、様子を見ながら再開する
  4. 日差しが強いときは、半日陰になるように遮光してあげる

といった基本ケアを優先してあげてください。剪定に関する失敗例や立て直しのコツは、バラ剪定失敗例から学ぶも参考になると思います。剪定と植え替えはセットで考える場面が多いので、あわせてチェックしておくと安心感がぐっと増します。

多少弱っても、根と枝のバランスを整えつつ、無理な追肥を避けて見守ることで、翌シーズンに復活してくれるケースは意外と多いです。「今年は少し静かめだけど、来年はきっと」と、長い目で付き合ってあげる気持ちが大事かなと思います。

植え替え時期を成功に導くアフターケア

地植えバラの植え替え時期にきちんと作業ができても、その後の数週間〜1カ月のアフターケアで結果が大きく変わります。ここでのポイントは、「急に頑張らせすぎない」ことです。「せっかく植え替えたから、ぐんぐん育ってほしい」と思う気持ちは分かるのですが、バラにとってはまず「静かに根を張る期間」が必要なんですよね。

植え替え直後は、まずたっぷりと水を与えて、土の中の隙間をなくすイメージでしっかりと湿らせます。その後は、土の表面が軽く乾いてからたっぷり、を繰り返すペースで大丈夫です。常にベタベタに濡れている状態は、根腐れのもとになるので注意してください。指で土を触って、「指先に少し湿り気を感じるくらい」を目安にすると、過湿を防ぎやすいです。

日当たりについては、真冬の暖地であれば、基本的には今まで通りの日向で育ててOKです。ただし、春先に植え替えた場合や、株が明らかに弱っている場合は、半日陰〜午前中だけ日が当たる場所で様子を見る期間を少し設けてあげると安心です。強い西日が当たる場所は、回復が落ち着くまで避けたほうが無難かなと思います。

植え替え直後の1〜2週間は、肥料を与えないことを基本ルールにしましょう。根が落ち着いていないタイミングで肥料分が多すぎると、かえってストレスになります。新芽が動き出し、「この株、ちゃんと復活してきたな」と感じられるようになってから、春の追肥を検討してください。

剪定についても同じで、植え替え直後に大きく切り戻すよりは、冬の段階で前もってバランスよく剪定しておくほうが安全です。どうしても形を整えたいときは、先端を軽く整える程度にとどめるといいですね。もしその年の花数が少し減っても、翌年以降にしっかり戻ってくることが多いので、無理に「今年の花数」にこだわりすぎないほうが結果的にはうまくいきます。

アフターケアで迷ったときは、「水・光・肥料のうち、どれか一つが極端になっていないか」をチェックしてみてください。バランスを整えてあげるだけでも、株の回復力はぐっと変わってきます。「やりすぎていないか?」と自分に問いかける習慣をつけると、失敗はかなり減りますよ。

地植えバラの植え替え時期まとめ

最後に、地植えバラの植え替え時期を成功させるためのポイントを、もう一度まとめておきます。ここまで読んでくださったあなたなら、きっと自分の庭に合わせてアレンジしながら実践できるはずです。復習もかねて、頭の中を整理していきましょう。

地植えバラの植え替え時期を成功させるためのポイント
  1. 地植えバラの植え替え時期は、基本的に休眠期(葉が落ちきった冬)を選ぶ
  2. 寒冷地は雪どけ後〜4月、温暖地は12月後半〜2月ごろを目安に、庭の状況で微調整する
  3. 植え替え前に剪定や道具の準備をして、作業時間を短くする
  4. 植穴は株より大きめに掘り、水はけと保水力のバランスが良い土を用意する
  5. 肥料は完熟有機肥料を少量、根に直接触れない位置で使う
  6. 植え替え後は水やりと日当たり、肥料の「やりすぎ」に注意しながら様子を見る

地植えバラの植え替え時期や方法には、庭の環境や土質、品種によって「これが絶対正解」というものはありません。ただ、休眠期に動かす・根と枝のバランスを整える・極端な環境を避けるという基本を押さえておけば、大きな失敗はかなり防げます。最初は少し慎重すぎるかな、くらいのペースで進めるのがおすすめです。

ここで紹介した時期や手順は、あくまで私自身の庭での経験をもとにした一般的な目安です。具体的な気候条件や肥料の使い方については、各地域のガーデニング情報や公式サイトもあわせて確認しつつ、最終的な判断は専門家や園芸店にも相談しながら進めてもらえると安心です。特に肥料や薬剤の使用に関しては、必ずラベル表示やメーカーの公式情報をチェックしてくださいね。

そして、バラのお手入れがもっと楽しくなるのが、お花の定期便サービスmederu(メデル)です。季節の花がポストに届くので、庭のバラとあわせて飾るだけで一気に華やかな空間になりますよ。忙しくても新鮮なお花を気軽に楽しみたい人は、まずは気軽にチェックしてみてくださいね。

あなたの庭の地植えバラが、植え替えをきっかけにさらに元気になって、来シーズンもたくさんの花を咲かせてくれますように。剪定や日頃のお手入れが気になったら、関連ページもぜひのぞいてみてくださいね。ゆっくり一歩ずつ、一緒にバラとの時間を楽しんでいきましょう。

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こんにちは!『sakumiyagi-garden』を運営しているsakumiyagiです。 園芸初心者だった私が始めた小さな挑戦が、いつの間にか日常の楽しみになりました。このブログでは、初心者でも安心して楽しめる植物の育て方や家庭菜園のコツ、ちょっとした失敗談も交えてリアルな情報をお届けしています。 植物と向き合う時間が、あなたの毎日を少しでも豊かにできたら嬉しいです!

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